Excel業務改善コンサルタントの小野です。
初めてお会いした人に、小野さんは何時からExcelを教えているんですか?
と聞かれることがあります。
年代を正確に覚えているわけではありませんが、教えるようになったのはExcel2003からです。
その前は1ユーザーでした。
ここで少しだけ私の話をすると
私は新卒で入社した商社でシステム部門に配属され、初めてITと出会いシステム開発の仕事に従事しました。
表計算ソフトはシステム開発業務の資料作成で使っていました。
ご存知のようにExcelは表計算ソフトの一つですが、まだExcelが世に出る前なので
IBM系列の「Lotus123」やMicrosoftの「Multiplan」です。
「Multiplan」というのはMicrosoftの初期の表計算ソフトです。
Excelの前身ですね。
私がExcelのマクロを作り始めたのもExcel2003から。
当時、Excelのマクロの話をすると、「それ何ですか?」とほぼ全員に聞かれました。
普段Excelを使っている人でも、私が使っているExcelとは別のものですか? とよく質問されました。
当時はシステムエンジニア(SE)という仕事自体、説明するのが大変でしたけどね。
今はSEという言葉を知らない人には出会いません。
そして、多くの人が、Excelのマクロという言葉を口にするようになりました。
おそらくExcelを使っている9割以上の人が、マクロという言葉を知っていると思います。
しかし、マクロで一体何ができるのか
何のためにマクロを作るのかを知っている人は
残念ながらまだまだ少ないです。
おそらく私が出会った中で、それを正確に理解しているのは、なんらかでIT関係の仕事をしている人だけと感じています。
Excelのマクロで何ができるの?
マクロというのは小さなプログラムです。
そもそもプログラムとは何か?
業務のなかでやりたい手順を専用の言語で書き出し自動で処理させるものです。
たとえば1例をあげると・・・
1か月分の売上明細データを
四半期ごとの売上明細シートにコピペで追加し
月別・四半期別・年月集計表を自動集計する
というような作業を自動化できるのがマクロです。
人が手作業でやっていることを自動化するわけですから、Excelのどの機能や関数を使って作業すると正確で早く作業できるかを、知っていないとマクロを作ることはできません。
お料理で例えるなら
たくさんの材料と大量の道具がそろっている中で、自分でレシピを作るようなものです。
材料の選び方・活かし方、適切な道具の取捨選択、調理方法など熟知していないと、適切なレシピは作れませんよね。
しかもそのレシピを、フランス語で書くようなものです。
つまり
母国語ではないフランス語で書く
そう フランス語の習得も必要なわけです。
マクロでいえば
VBA(Microsoft Visual Basic for Applications)というプログラミング言語の習得です。
レシピは日本語でいいじゃん~と突っ込まれそうですが
残念なことにマクロは日本語では書けないのです。
さきほどのVBAという専用用語しか使えません。
そして
材料の活かし方 = データの活かし方
適切な道具の取捨選択 = 適切な機能の選択
調理方法 = 作業手順
それぞれの知識と応用力が必要になります。
私が伝えたいことは、マクロってこんなに難しいんですよ~ ということではありません。
マクロを作るための必要な知識です。
データを適切にあつめ、Excelの中の最適な機能を選び、正確に早く作業できる手順を考えられなければいけません。
ご相談やご質問がありましたら、Excel業務改善コンサルタントの小野 眸までご連絡ください。
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